けもけむのふらふら日記

何のとりえのない理系大学院生が活動記録を残したり、戯言を吐いたり、知ったかぶったりするよ。

心身崩れ、大学院中退を考えている今日この頃。そして最近の心境。

詳細な経緯は別記事にでも書くとして、この半年間を振り返りながら自分の考えを整理する。

 

僕は、名前だけなら誰もが知っている大学の大学院生。

理系。博士後期課程。専攻は化学。

 

自分で言うのも難だけど、研究室に配属されてから、僕は真面目に頑張ってきた。化学が心底楽しいと思ったし、実験も好きでたまらない。

だけど、博士課程に進学してからは雲行きが怪しくなった。実験しても実験しても、とにかく先行き不透明。自分の研究なのに方向性を定めることができない自分にも苛立つ日々が続いた。

 

そして、半年ほど前、突如として心と体が限界に達した。

腹痛、下痢、発熱、耳鳴り、片頭痛、不眠に一挙に襲われた。布団から出ることすらできず、食事もとらず、風呂にも入らない日々が続いた。完全な無気力状態で、ともすればこのまま死んでしまっても何もおかしくなかった。

 

精神科にかかるエネルギーすらなかった僕は、徹底的に研究から距離をとることしかできなかった。ただ何もせず、ずっと布団にうずくまるだけ。

しばらくすると布団から出られるようになったり、散歩に出られるようになった。大学のカウンセリングにかかったりもした。

そうしているうちに幸い、不眠を除く体調不良からは脱した。精神も割と安定を取り戻したように思う。

研究活動そのものに対する情熱も失っていない。化学も実験もやりたい、と思う。

 

でも、正直なところ、今から研究を再開しても卒業までに博士論文を仕上げられる可能性は限りなく低い。オーバードクターは金銭的な理由で不可能だ。

まだ一年あるじゃないか、諦めるなんて情けない、根性なしめ、と第三者は思うだろう。

しかし、しなければならない実験が大量に山積み、研究室にノウハウがなく、僕自身未経験な実験系も多数ある。手探り状態で試行錯誤しなければならない。仮に良いデータが首尾よく得られても、データをまとめ、学術誌に投稿、採択されなければならない。最低2報。そして博士論文は博士論文で別にまとめる。発表用スライドも用意する。

これだけのことをたった一年でこなせるなら、僕はこんな事態に陥っていない。不確定要素も多分に含んでいる。

無理に学位を目指して馬車馬のように働けば、また体を壊すこと請け合いだ。

 

ひとまずは、就職活動に力を入れようと思う。

学位が人生のすべてではない。博士号は取れなくても、修士号は取った。

蓄えてきた知識と技術もある。指示待ち人間に甘んじることなく、自らの頭で考え、行動してきた。これだけは嘘偽りない。

どこかしら、こんな負け犬でも拾ってくれるところがあると信じる。根性なしと烙印を押され、どこにも受け入れられないなら、その時はその時。どうにでも生きていく方法はあるさ、と最近は考えている。