けもけむのふらふら日記

何のとりえのない理系大学院生が活動記録を残したり、戯言を吐いたり、知ったかぶったりするよ。

TED Talks で気軽に生の英語に触れよう

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TED
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開発元:TED Conferences LLC
無料
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 英語に限らず言語を学ぶとき、実際に耳で聞くことは非常に重要だ。聞き取れないと会話ができない。

極端な話、聞き取ることさえできれば会話は成立する。"Uh huh"とか、"Really ?"とか、"What the f〇〇k !" とか相手の発言に対して適切な相槌を打っておけば、あとは勝手に相手が話を続けてくれる。

 

幸いなことに、語学学習の環境は実に充実している。

書店に行けば、リスニング教材が並んでいる。ネットサービスを利用して映画を楽しむのも簡単だ。ニュースや洋楽を聞くこともできる。

 

教材やニュースの英語は非常にキレイな発音である。耳を慣らして基礎的なリスニング力を鍛えることには適している。しかし、実際の会話は単純ではない。人によって話す速さは異なるし、発音が適当だったり口語特有の言い回しもあるだろう。キレイな英語に対応できるようになっても、それだけでは不十分だ。

洋楽や映画で使われる英語は、生の英語に近いけれど、文法を無視したりスラングが使われることが多い。初心者が英語学習の手段として利用するにはハードルが高い。

 

TED Talks は、生の英語に触れるツールとして好適だろう。

TED Talks は無料で利用できるプラットフォームで、数々の英語スピーチ動画を提供している。Apple とか Google の CEO が新製品をプレゼンするときみたいな感じだ。話題は環境、科学、人間性、社会などなど多岐にわたる。そして英語圏の人間に限らず、アジア、アフリカ、オセアニア、様々な地域出身の話者が出演している。出身国によって訛りがあるので、まさに生の英語に触れることができる。そして、スピーチというややフォーマルな場なので、くずした表現やスラングも無く、初心者でもとっつきやすい。

 

うれしいのは、一つの動画がおおむね10~20分程度と短いことと、日本語字幕付きの動画が多いことだ。

10分程度の動画であれば、気軽に、集中力を切らさずに見ることができる。

字幕なしで聞き取りが難しいようなら、日本語字幕を表示させると理解の助けになる。話者が言いたいことを字幕でチラっと把握してから聞くと、意外なほど耳の分解能が上がる。聞き取れないままボーっと聞き流すくらいなら、字幕を使ってでも話者の話を理解したほうが、リスニング力を鍛える効果と効率は高いと思う。

 

取り上げられる話題も、示唆に富んでいたり、ためになったり、深く考えさせられるものばかりだ。英語の勉強もできて、知識も増やせる。人間としての器も少しだけ大きくなった気になれる。

利用して全く損のないメディアと言える。